アムステルダム・スキポール空港 撮影完全ガイド | 6本の滑走路運用と外周ポイント徹底解説

アムステルダム・スキポール空港 撮影完全ガイド | 6本の滑走路運用と外周ポイント徹底解説

世界屈指の撮影環境

アムステルダム空港 撮影ガイド

オランダ最大の空港、アムステルダム・スキポール空港は、飛行機撮影にも最適な環境が整っています。

滑走路は6本存在する非常に面積の広い空港ですが、各滑走路、誘導路の周りには撮影ポイントが点在しており、その撮影環境の良さは世界屈指のレベルです。

広大な面積を誇る空港であることから、移動手段が難点で、レンタカーの利用がおすすめですが、海外での運転に自信がない場合には、ホテルで展開されている自転車レンタルサービスを利用することもおすすめです。

基本的には脚立は必要ではありませんが、一部のポイントでは脚立が役立つこともあるので、4段程度の脚立を持っておくことですべてのポイントに対応します。

空港概要データ

滑走路

  • RWY06/24
  •  RWY09/27
  •  RWY04/22
  •  RWY18L/36R
  •  RWY18C/36C
  •  RWY18R/36L

外周スポットへの公共交通機関

空港ターミナル周辺の撮影ポイントであれば、バスなどの公共交通機関を活用することも可能ですが、遠く離れたポルダーバーン(RWY18R/36L)方面のアクセスについては、公共交通機関でのアクセスは困難になります。

そのため、スキポール空港での撮影ポイント間の移動は、レンタカーを借りない場合には、Uberなどのタクシー配車アプリを活用するか、自転車レンタルが可能なホテルを選択して、自転車で空港外周を移動することがおすすめです。

治安

空港周辺に治安は非常に良く、初めての海外撮影でも安心して行くことのできる環境が整っています。

特に注意すべきエリアも存在しません。

空港周辺は雄大な畑や牧草地に囲まれており、穏やかで落ち着いた空間が広がっています。

地元のスポッターの皆さんもとても優しく、是非撮影ポイントで出会ったら挨拶してみてください。

天候

天候には悩まされることが多いのがヨーロッパでの撮影になります。

ベストな季節をご紹介するのは、正直難しいところで、逆に避けるべき季節というのは「冬」になります。

冬のヨーロッパはどんよりした曇り空が広がることが多いため、撮影には向いていないため注意が必要です。

3月~4月に春から9月にかけて晴天率は向上しますが、残念ながら安定するタイミングというのは存在せず、あくまで春から秋にかけての季節がベターという選択に過ぎません。

一方で、ヨーロッパの空港の中でも珍しく南北ランウェイが存在する空港であることから、真夏の太陽光線が高くなる時期でも、朝方、夕方の撮影が捗る空港になるため、是非、晴天のタイミングを狙って撮影を行いたいものです。

滑走路が多いことによる複雑な運用

アムステルダム空港 撮影ガイド

基本的な北風運用時

  • 離陸 RWY36L(常時)、RWY36C(ピーク時東方面行)
  • 着陸 RWY06(西方面から)、RWY36R(ピーク時東方面から)

北風運用に強い西風成分が入ったとき

  • 離陸 RWY36L、RWY09
  • 着陸 RWY06、RWY36C

北風運用に強い東風成分が入ったとき

  • 離陸 RWY24、RWY36C
  • 着陸 RWY27、RWY22

基本的な南風運用

  • 離陸 RWY18L、RWY24
  • 着陸 RWY18R、RWY18C(ピーク時)

あまりにも滑走路運用の種類が多すぎて、何度も訪れている私でもはじめて経験するパターンに出会うこともあります…。

それでもやはりポルダーバーン(RWY18R/36L)は、優先滑走路として最も使用される滑走路であり、移動が難しい場合には、ポルダーバーンに絞って撮影することがおすすめです。

撮影ポイント紹介

1. ターミナル展望デッキ

欧州の空港としては珍しく無料かつ保安検査を必要としない展望デッキが存在します。

ターミナル内の看板を見ると「Panorama Terrace」と描かれたサインがあるので、看板を追いかける形で階段やエレベーターで登ることで辿り着くことができます。

しかし、外周の撮影環境が優れたスキポール空港において、撮影地としてこの展望デッキがおすすめであるかというとそうではなく、撮影できる対象も主に展望デッキの前のゲートを出入りするシェンゲンエリア内のナローボディ機が中心で、滑走路上の機体までは非常に遠く、あまり撮影には向いていません。

気軽に撮影できるスポットではありますが、搭乗前など空港ターミナルへと寄るタイミングがある場合のみ訪れることがおすすめです。

2. ポルダーバーン午後側

スキポール空港の中で最も撮影に適した滑走路であるRWY18R/36L通称ポルダーバーン

空港西側に大きく飛び出る形で存在する滑走路ですが、この滑走路周辺は撮影ポイントの宝庫とも言えるほどです。

そして何より滑走路の周囲がフェンスではなく、水路で囲われているため、脚立を一切必要としない撮影環境が整っています。

特に午後順光となる西側は、滑走路に沿ってサイクリングロードが設けられており、立ち位置を自由に調整しながら撮影を行うことができます。

RWY18使用時には、RWY18Lへと着陸する機体を理想的なスポッターカットの形で撮影することが可能で、RWY36使用時にはRWY36Lから離陸する機体のローテーションを迫力ある形で撮影することができます。

離陸機は、行先や重量によって離陸する位置が異なるため、フライトレーダーなどで随時確認しながら立ち位置を調整することがおすすめになります。

なお、こちらのスポットは、入口付近に駐車場が設けられていますが、それより北側へは車は進入できないため、自転車があると便利です。

3. RWY06到着午前側

RWY06を着陸に使用しているとき、午前中の撮影におすすめのポイントになります。

747で200mm程度A320で300mm程度の焦点距離が必要になり、スキポール空港の撮影ポイントの中では少し距離感のあるポイントになります。

それでも手前緑が美しい畑とともに着陸機を理想的な構図で撮影することができる個人的にもお気に入りの場所です。

歩道沿いから撮影する形になりますが、歩道沿いには低めではあるもののフェンスが存在するため、ここでは数段程度の脚立があると便利です。

車でのアクセスの場合、この歩道沿いの道路には駐車することができないので、駐車場所に関してはマップをご確認ください。

4. Taxiway V午後側

スキポール空港で模範的なスポッターカットを撮影するのであればTaxiway Vに南側がおすすめ。

まさにスポッターカットを撮影するために存在するといっても過言ではないほど、スポッティングの撮影には最適な環境が整っており、誘導路上ポルダーバーンへとタキシングする機体、ポルダーバーンへと着陸し、駐機場へとタキシングする機体を手前も背景も余計な障害物なしに70mm~200mm程度の焦点距離で真横のカットを量産することができます。

唯一の問題点は、こちらの撮影ポイントでは4段以上の脚立が必要になり、更にフェンス上部には張り巡らされた有刺鉄線が存在するため、場合によって有刺鉄線が黒い線として写真に写り込みやすいことに気をつける必要があります。

こちらの撮影ポイントの道路も駐停車禁止ゾーンであるため、駐車を行う場合は地図をご確認ください。

5. Taxiway V午前側

Taxiway Vは午前側にも撮影スポットが存在します。

こちらは、畑の畦道を進むことで撮影ポイントとなります。

午後側とは異なり、こちら側にはフェンスが存在しないため、脚立を必要としない撮影ポイントになります。

主にRWY18Rへと着陸した機体が駐機場へとタキシングする姿を撮影するのに最適なポイントで、RWY36Lへタキシングする機体も撮影可能ですが、朝の時間帯はワイドボディ機のトラフィックが少ないことや、太陽光線の角度が機体の背後からになるため、RWY36運用時はあまりおすすめではありません

6. マクドナルドRWY27到着

RWY27付近に存在するマクドナルドの駐車場も公式撮影スポットとしておすすめです。

RWY27を使って離着陸する機体を撮影するのに適したポイントですが、RWY27運用になるのは強い東風が吹くタイミングのみであることから、スキポール空港の運用上、あまり頻繁に行われる運用ではありません

また、光線が廻るのも夏場の夕方18時以降などに限られるという時間的な制約も存在します。

撮影ポイントとしては、なかなか条件が揃いにくい場所ではありますが、マクドナルドで休憩をとったり、気軽に食事をとるのにもおすすめのスポットです。

7. RWY18C午前側

スキポール空港において、センターランウェイと呼ばれるRWY18C/36Cの存在は非常に厄介

撮影環境が良いスキポール空港の中でも、この滑走路だけは地上を入れた撮影を行うことができません。

Tweeduizend El通り沿いの一角に駐車スペースの様にポッカリと空いた土地がありますが、そこが午前中の光線でRWY18Cへの着陸機を撮影するのに最適なスポットになります。

運用解説の通り、センターランウェイが使用されているタイミングで、西側から進入してくる機体が対象となります。

スカイショットのみとなりますが、距離感や機体の高さはスカイショットとしては理想的で、狙いの機体がセンターランウェイへと行ってしまいそうな時におすすめの撮影ポイントです。

空港撮影ガイドカテゴリの最新記事